2017年12月10日日曜日

群れるな

クイーンズランド大学の構内にいると、若い日本人の学生同士が日本語で会話しているのを耳にします。ANUでも、中国人の学生同士が中国語で会話しているのを聞きます。彼らを見ていると、何のために外国の大学・大学院に来たの?と疑問に思います。

自分の国籍のグループに加わる際、何か中長期的な目的があるのであればよいでしょう。ビジネス上の利害関係や、大学院の博士課程に進学するための情報収集など。そうでなければ、同じ国籍の人と長く時間を過ごすのは無意味だと思います。

同じ国籍の人とばかり付き合っていると、他の国籍の人から声がかからなくなります。当然、他の国籍の友人はできなくなります。外国の大学・大学院に行ったのに、英語はいまいちできない、外国の友人はいないなど、海外に出た意味がなくなります。

ANUの中国人のなかには、中国人との接触をあえて避け、外国人と付き合うように心掛けている人がいます。ああ、よく考えているなぁ、と思います。彼は多国籍メンバーで大学院の自治会幹事にも立候補していました。

自国籍の人と付き合う人は、ちょっと英語ができて自国の良い企業に入ることが留学の目的なのかなぁ?外国人の友人ができないとしても、留学先の街を一人で歩いて日本との違いを実感する方が僕にはよっぽど価値があります。

留学中の方、これから留学を検討中の方に申し上げたい。群れるな。


Source) Google Images
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2 件のコメント:

  1. たまたまヒットしたので。日本人が日本語で会話しているのを聞いて、それ=彼らが同じ国籍の人とばかり付き合っている、と飛躍しているように読めますね。英語ができても日本人同士であれば日本語で会話した方が効率が良いこともあります。

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    1. コメントありがとうございます。飛躍しているかどうかは、主観(観察)の差によると思います。少なくともANUでは膨大な勉強量から友人と会話する時間も非常に限られていました。その会話時間を日本人のグループとだけ過ごすのはいかがでしょう?という趣旨です。日本人を含む多国籍集団でチャットしたり、日本人2人で議論するのはわかります。効率に触れられていますが、効率性は手段であって、海外に出て短い時間を英語で勉強する目的はなんなのでしょうね?

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