2017年12月14日木曜日

シンガポールという国

シンガポールという国について、誤解を恐れず、一刀両断に解釈してみようと思う。シンガポールには過去3回訪れたことがあり、日本人の友人が住んでいて、キャンベラでもシンガポール人と知り合う機会があった。一言でいえば、シンガポールは金儲けばかり考えている国だ。

2012年末にシンガポールを訪れた際、唯一発展途上のエネルギーを感じた場所がリトルインディアであった。しかし、2014年の初夏に訪れた際には、小さな暴動事件があったとのことで、路上での飲酒が禁じられ、気の抜けたソーダのような街になっていた。国の管理が非常に厳しい。

長年シンガポールで暮らす友人曰く、子供達の挨拶は「どんな車に乗っているの?」だそうだ。シンガポールで車を所有することは非常にお金がかかる。友人家族が暮らす地域が中心部から外れていることも重なり、車を持たない友人の息子はイジメられたこともあるという。

ANUで法学を学ぶシンガポール人BEと知り合った。卒業後はオーストラリアで働くのか?シンガポールで働くのか?と聞いたら、当然シンガポールだという。なぜだ?と聞くと、シンガポールの給料が格段に高く、弁護士の見習いの給料が$13,000/月だという。判断基準が金である。

国全体で金儲けを考え、スポーツや芸術など他の価値観が極めて希薄な国がシンガポールだ。国の統制が厳しいせいであろう、友人は「明るい北朝鮮」と呼ぶ。発展途上国は発展の先にどのような国をモデルとすべきか?シンガポールも小国モデルの一つかもしれないが、これは難しい問題である。


Source) Google Images
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