キャンベラに戻って来て約1週間が経ちました。第2セメスターのPSP(プレセッショナルプログラム)に参加しています。僕はマクロ経済学の1コマだけです。半年遅れで入学した後輩たちが疲れ切った表情で全プログラムに参加しています。僕も半年前はこんな感じだったのかなぁ?とギョッとしつつ、こんな横柄な態度の若者たちがエコノミストになって社会にとって何の意味があるんだろう?とちょっと懐疑的になっています。
オーストラリア国立大学(ANU)大学院入学前は、ANUの国際性や途上国の官僚の多さなどに魅力を感じていました。志の高い途上国の若者に会えると期待していたのです。しかし、日本の大学とそう変わらないのかなぁ、と思い始めています。クラスメイトの多くは、自分の生活水準の向上のために大学院に来ているように思えてならないのです。自分の国の貧しい人たちを救いたいという志を語る人には残念ながらまだ出会っていません。
翻って自分自身のことを考えると、僕自身にとっても、卒業後の自分の生活は重要です。妻と一緒に良い暮らしがしたい。でも、人生はそれだけじゃないだろう?と思うわけです。社会に対する貢献、僕の場合は、途上国の貧困問題に貢献することを仕事にしよう、と決意して日本を出たのです。愚かな人間です。第1セメスターの勉強の忙しさ故に、早くも初心を忘れてしまっていたように思います。
ANU Crawford School での勉強が、卒業後の僕の仕事に本当に役立つのでしょうか? 大学院で学ぶ数学が本当に役立つのでしょうか? Crawford Schoolの経済系は明らかにエコノミスト養成コースです。一方、僕はNGO等で働くことを考えています。現場にゆくことと書くこと。この両方を生業としてゆきたいと考えています。考えれば考えるほど悩みは大きくなりますが、どんな人生も矛盾を抱えつつ、突き進むしかないのでしょう。歩きながら考え続けることにしましょう。
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