2018年11月30日金曜日

オーストラリア戦争記念館 (Australian War Memorial)

キャンベラにはいくつか博物館があります。その中でも特に訪れるべき場所として、オーストラリア戦争記念館をニュージーランドからの友人が勧めてくれました。二年間の大学院生活を終え、11月22日に記念館を訪れることができました。

記念館の入館料は無料で、展示物は大きく第一次世界大戦と第二次世界大戦のコーナーに分かれています。僕は第一次大戦コーナーを足早に観て、第二次大戦の日本軍についての展示と記述を重点的に観ました。

日本軍がオーストラリア大陸を攻撃していたことを僕は知りませんでした。ダーウィンという豪州北部の都市を爆撃していたんですね。パプアニューギニア等の南太平洋諸国への攻撃も含め、日本軍の攻撃範囲の広さには驚きます。

オーストラリアにとって、ヨーロッパにおけるナチスドイツよりも太平洋における日本軍の方が直接的脅威だったと思うのですが、記念館の展示と記述は非常に客観的なものになっているように思いました。

日本軍の残虐行為よりナチスの大虐殺が取り上げられています。また、日本への原爆投下には議論の余地があると言及しています。原爆は日本の多くの一般市民を犠牲にした一方、原爆がなければ太平洋諸国のさらに多くの一般市民が犠牲になったかもしれないと。


オーストラリア戦争記念館
Source) Ryo
日本を含めた北半球のアジアの大国はオーストラリアの国家安全保障上の潜在的脅威なのだなぁと感じました。また、豪州が東南アジアや南太平洋の国々の発展に協力する理由の一つは豪州の国防に資するからだなぁとも感じました。

キャンベラに行くことがあれば、この記念館をぜひ訪れてみてください。

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