2017年6月9日金曜日

ジャーナリズム

話は前後するのですが、アメリカのコミカレで学んだジャーナリズムに関してコメントしたいと思います。ジャーナリストになるつもりはないんですけど、今後の人生において、大いに役立つと思いました。

アメリカでジャーナリズムを専攻して一番良かったことは、事実を客観的に語ることは非常に難しいと実感したことです。インタビューの内容は、誰かが語ったという意味において事実なのですが、自分がそれを文字にしようとするときに、どうしても何らかの意味・解釈を足してしまおうとしてしまうんです。ジャーナリズムの醍醐味ではないかと思いますが、事実だけを繋ぎ合わせて何か意味のあることを示唆するというのは、非常に難しいです。けど面白いですね。

二番目に良かったことは、誰かにインタビューすることに気後れしなくなったことです。アメリカはおろか、日本でもインタビューなんて経験したことがなかったのですが、ジャーナリズムの授業を通じて、英語でインタビューを行う機会が数回ありました。レコーダーとメモ用紙を持参して、スコットランドから来た先生、中国から来ている同級生などにインタビューを行いました。インタビューは他人の時間をもらうので、緊張しますし準備をします。

最後に、ジャーナリズムを専攻したことで、ライティングスキルが上がったと思います。文字数が非常に限られているジャーナリズムでは基本的に本文には形容詞、副詞はつけません。ライティングスタイルがたくさんあることも知りました。僕の先生はAPスタイルを採用していました。日本でもよく知られているAP通信ですね。ジャーナリズムのライティングスタイルはアカデミックライティングとは異なります。例えば、ジャーナリズムでは一段落に二人の発言を同時に載せません。でも、基本的な構造は同じなんですね。イントロ、ボディ、コンクルージョン。ボディは、リスティング、時系列、比較対照、原因結果、のいずれかで繋いでゆく。

僕のジャーナリズムの最終課題のタイトルは"Chinese Students Diffrentiate Themselves from Americans, Admitting the US Education."で、トランプ氏が新大統領に決まったタイミングでもあり好評でした。

使ったテキスト類も記載しておきます。
Harrower, T. (2012). Inside Reporting: A Practical Guide to the Craft of Journalism (3rd ed.). New York, NY: McGraw-Hill Education.
Associated Press Stylebook and Briefing on Media Law. 2015

APスタイルブックはオーストラリアに持って来ています。曜日や時間、肩書などなど、今でも時々、参考にしています。ちょっと古いですけど、2006年版がオンラインで無料入手できますので、URLを添付しておきます。英語の細かい表現方法で迷った方は一つの型としてご活用ください。
<http://www.mdjwebcontent.com/tj/2006_APSTYLEBOOK.pdf>

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