2017年6月11日日曜日

社会科学と人文科学の引用方法の違い

今日はちょっとマニアックなアカデミックライティングの用法についてコメントしたいと思います。社会科学と人文科学の引用方法の違いです。

人文科学では、先行文献を引用する際、 The author states, “… .”」などと直接的に引用することが好ましいとされています。先行文献の表現をそのまま活かそうとするんですね。僕のコミカレの英語の先生がデューク大学文学部出身で、このように指導されました。ジャーナリズムもこれに近いですね。

一方、政治、経済、法律などの社会科学では、直接的ではなく、間接的に引用することが好ましいとされています。「The author describes that …」などとパラフレーズを用いて自分の解釈として表現し直すんですね。ANUにはアカデミックライティングを指導する専門の教官がいるのですが、僕がお世話になっている哲学のPhDホルダーが教えてくれました。

社会科学か人文科学か、専攻によってもスタイルが違うんだなぁ、とアカデミックライティングの奥の深さを実感しています。


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