2017年6月19日月曜日

レクチャー、チュートリアル、コンサルテーションの違い

ANU Crawford School の1週間の授業体系を説明したいと思います。1週間は、4科目のレクチャー、チュートリアル、コンサルテーションから構成されます。他のオーストラリアの大学院や、イギリス・アメリカの大学院とは違うのかもしれません。

レクチャーとは、講師(レクチャラー)が自らが作成したレクチャーノート(PPT資料)に基づいて講義を行うものです。履修科目によって、2h*1/weekもあれば、1.5h*2/weekや1h*2/weekの場合もあります。講師は、教授からポスドクまでの立場の人々が担います。比較的大きな教室で行われます。

チュートリアルとは、宿題です。ANU Crawford School では毎週チュートリアルの課題があり、その課題の解決方法を教えてくれるチュートリアルの時間が各科目について 1h*1/week あります。チューターは通常 PhDコースの学生が担当しています。同じ科目のチュートリアルにいくつかのコマがあり、学生は時間帯を選択できます。教わる内容は同じです。比較的小さな教室で行われます。

コンサルテーションとは、個別質問タイムです。通常チューターが 1h*1/week 都合のいい時間を設定します。ときには、講師がコンサルテーションを行うこともあります。チューターのコンサルテーションはチュートリアル、講師が行うコンサルテーションはレクチャーに関するものというのが原則です が、チューターにレクチャー関連の質問をしたり、レクチャーにチュートリアル関連の質問をしたり、ということも実際にはよくあります。コンサルテーションも小さな教室や PhD の学生の部屋で行われます。

ANU では、全てのレクチャーが録画されていますし、全てのチュートリアルも回答やヒントをアップロードしてくれます。つまり、学校に行かなくても在宅での勉強が可能です。

実際ほとんど大学院に来ない学生もいますが、僕自身は、生活リズムをつかむため、全てのレクチャーとチュートリアルに出席していますし、コンサルテーションも自分の理解が不足している点をみつけて、質問にいくようにしています。僕にとっては、録画はあくまでレクチャーの内容を再確認するための保険です。

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